より難易度が高い現場を選ぶと、仕事が楽しくなる。
工事部 工事長北垣 岳大1998年入社
新しい現場が決まると、必ず自分の子どもたちを連れてきます。更地を前に「ここに建物を建てるんだ」って説明します。

建築専門学校を卒業して鍜治田工務店に入社。2年目にはある程度現場を仕切れるようになっていました。基本的にマンションを担当することが多いのですが、これまでで一番厳しかった現場もやはりマンションでした。

一般にマンションの施工期間の目安は(階層)×(ヵ月)+3~4ヵ月 と言われます。この物件は10階建てでファミリータイプ、L字型の土地で工期が通常より2ヵ月短かい現場でした。リーマンショック前でスタッフも不足していましたので、最後の3ヵ月はまさに『突貫工事』でした。

僕が心掛けているのは現場で働くすべての人と対等な立場で話をすること。鍜治田工務店の社員、協力会社の方々、警備の方々…中立な立場で冷静な判断が求められます。この突貫工事のときも、上下関係や力関係ではなく、「現場が順調に進むか」の1点だけを考えました。そうすれば、周囲の人々も変化していきます。自分が、ではなく、全員が工期の短縮を考えるようになると不可能だと思われた現場も可能になるのです。

自分の強みは、どんな条件にも対処できる所です。土地が広かろうが、狭かろうが、街中であろうが、山の中であろうが、まったく苦手だとは思いません。今の現場は大阪の中心地。物件はビジネスホテルになります。快適性が重要視されるため、音漏れや光漏れなど、マンション以上の対策が必要となります。

これまでにやったことがない物件だけに、毎日が新しい発見と経験の連続です。そしてそれが何よりも楽しい。

この現場は来年の1月に竣工します。完成したらもちろん、子どもたちを連れてきますよ。「このホテルも父ちゃんが建てたんだよ」って。

北垣 岳大 プロフィール

1998年入社。奈良県出身。
中学までは陸上競技部で活躍。高校に入ってバイク免許取得後、メカに興味を持つようになって自分でエンジンをバラしては組み上げるようになる。クルマも同様に自分でチューニング。最初の愛車はRX-7。機械好きが高じて設計図が描きたくなり建築専門学校へ入学。就職を考える際に「建築は現場を見ないと」と教えられ、施工管理の道を選択。鍜治田工務店に入社。この仕事に向いているのは「真面目で前向きな人」という。

1978年
奈良県生まれ
1990年
中学では陸上競技部に所属
1993年
高校入学。寝ても覚めてもバイクの毎日
1996年
修成建設専門学校に入学
1998年
鍜治田工務店に入社
2001年
結婚
2007年
1級建築施工管理技士に合格。現場で所長となる